もう年の瀬ですね…。と言う訳でこんにちは。
今年の競馬は芝ダートの顔が去ってどうなるかと思ってみていましたが、とても面白い一年だったのではないだろうかと思います。そこで、G1戦線に限ってで恐縮ですが、本年の競馬を私なりにまとめておこうと思います。適当言ってるかもしれませんが、そこは適宜自由に突っ込んでくださいな…。
◎クラッシック戦線
まずはクラッシック。何といっても牝馬三冠ですが、牡馬もドラマあり、個性派ありで予想しがいのあるレースが続きました。
〇レース結果
牡馬 (NHKマイルカップは牡牝混合競争)
・皐月賞:エポカドーロ(父オルフェーヴル)
春当初は軽視されていた一頭だったように思いますが、淀みのないペースで先行抜け出しが決まりました。後で語る怪物牝馬のお陰でロードカナロアの評価が高まっていますが、オルフェーヴル産駒初年度クラシック制覇も立派なものです。
・NHKマイルカップ:ケイアイノーテック(父ディープインパクト)
戦前からの混戦模様から抜け出して勝利。藤岡佑介ジョッキー悲願のG1勝利も嬉しい話題になりました。ここのところ短距離戦線で苦戦中、復活なるか。
・東京優駿:ワグネリアン(父ディープインパクト)
父譲りの強烈な追い込みのイメージがありましたが、皐月賞では不完全燃焼。広く長い直線がプラスとみられたダービーでは…まさかの積極先行策!から直線で逃げ粘るエポカドーロを捉えながら差し勢を抑え戴冠。そしてジョッキーは福永祐一さん…。あのキングヘイロー暴走から19回目、素晴らしい騎乗でした。平成最後には何かがある。
・菊花賞:フィエールマン(父ディープインパクト)
キャリア4戦目。2001m以上未経験。ジョッキー・ルメールさんの今年度無双は記憶に新しい所ですが、それを差し置いてもまさかこの馬が来るとは…。正直全員牽制からのヨーイドンでは本当に強いかどうか分からない…。その裏でエタリオウが或る意味伝説となりつつあります。両馬とも4歳でどうなるか。
牝馬
・三冠(桜花賞・オークス・秋華賞):アーモンドアイ(父ロードカナロア)
初戦で2着。その後はレースを経るごとに覚醒。距離不安、ぶっつけ本番等様々な論評を力でぶち壊す、まさに規格外の馬になった気がします。今年の〆は2’20.6。たまげました。海外に羽を広げて欲しいという願いもありますが、やはり無事に走り切って欲しい。人馬みんなに言えることですが、それが第一の願いです。
◎芝古馬上半期(宝塚まで)
中長距離は主役が去り実力伯仲、混戦模様。どの馬も順調さをどこか欠いているように思ったが故に、どの馬が来るか本当に分かりませんでした。短距離も同様。
〇レース結果
・高松宮記念:ファインニードル(父アドマイヤムーン)
桜花賞馬で善戦マン・レッツゴードンキとの叩き合いを制し短距離王者に。アドマイヤムーンはこれで2頭目の短距離G1馬。
・大阪杯:スワ―ヴリチャード(父ハーツクライ)
昨年のダービー二着馬が古馬になって本格化。不得意と言われていた右回りで捲り押し勝ったのは地力の高さを証明するもの。もう一つくらいG1とるかなと思っていましたが…。
・ヴィクトリアマイル:ジュールポレール(父ディープインパクト)
渋めの馬場の中抜け出し、NHKマイルカップ馬、昨年度優勝馬を抑え戴冠。細江さんが番組内で見事的中されたのを思い出します。
・天皇賞春:レインボーライン(父ステイゴールド)
幾度とG1の壁に阻まれた彼が、去年のJC馬シュヴァルグランを退けて阪神大賞典と併せ連勝。岩田ジョッキー渾身のイン強襲に痺れました。レース後馬運車に運ばれたのは心配でしたが無事引退・種牡馬入り出来て良かった。
・安田記念:モズアスコット(父Frankel)
怒りの連闘でスワ―ヴリチャード以下を抑えこんで戴冠。ソウルスターリングに次ぐFrankel産駒のG1取りは最近では見ないローテでの勝利。この馬の前に連闘で勝ったのはバンブーメモリー。
・宝塚記念:ミッキーロケット(父キングカメハメハ)
先行から抜け出し、香港馬ワーザーの強襲を抑え戴冠。メンバーも手薄と言う訳では無かったから強い勝ち方だった。そしてジョッキーは和田さん。G1戴冠はテイエムオペラオーの天皇賞春(2001年)以来…。直前に天に召されたオペラオーが導いてくれたのでしょうか…。
◎芝古馬下半期
下半期は何と言っても3歳馬の台頭でしょう。古馬が復権をかけようとしても中々それが許されませんでしたね…、恐れ入ります。また、障害競走連戦連勝のオジュウチョウサンの平地再挑戦も話題となりました。いい盛り上げになったと思いますし、後述しますが、平地でもオープン戦線張れるくらいに強いことがよく分かりました。晩成馬の見出しは難しいですが、こういったケースは本当にワクワクをくれる。そう思います。
〇レース結果
・スプリンターズステークス:ファインニードル
高松宮記念と併せてスプリント春秋制覇、今年の1200の主役でした。しかしながら香港で勝つには何か足りないんでしょうか…。来年はどうなるか。
・天皇賞秋:レイデオロ(父キングカメハメハ)
去年の2歳王者・弥生賞馬ダノンプレミアムと今年のダービー馬ワグネリアンの回避は残念でしたが、去年のダービー馬が好タイムで鮮やかに制覇。春の不振から脱し逃げ粘ったキセキや距離延長に成功したサングレーザーもいい走りでした。
・エリザベス女王杯:リスグラシュー(父ハーツクライ)
G1で3回2着を重ねた善戦マンが悲願の戴冠…なのですが…。このレース、アーモンドアイはJC参戦で回避しているのです。何だか複雑な気持ちです。しかし後に香港ヴァーズで2着、力があるのは間違いない。(また2着なんて言わないでネ)
・マイルチャンピオンシップ:ステルヴィオ(父ロードカナロア)
クラッシク戦線で苦戦した3歳馬が古馬を撫で切り。2000以下が良いように思っていただけにマイルは期待していましたが、果たしてそれにキッチリ応える当たりすごいものです。個人的にはアーモンドアイよりカナロア産駒らしいような気がします。
・ジャパンカップ:アーモンドアイ
とんでもない世界レコード、2.20.6での決着。淀みのないペースで止まる気配のないキセキを直線であっさり躱してしまうのは本当に凄いとしか言いようがない。これではカプリも唖然としてしまうよ。欧州の怪物牝馬に挑戦状を叩きつけたような恰好だろうか…。いずれにせよ夢が広がるレースでした。
・有馬記念:ブラストワンピース(父ハービンジャー)
クラシックで思うような結果を残せなかった大器がレイデオロ・スワ―ヴリチャード・キセキ・ミッキーロケット・オジュウチョウサンをまとめて打ち負かしました。右回り、君苦手じゃなかったのかよ…真っ先に切った私の言い訳です(苦笑)。本当に11月以降は3歳世代が強い印象を残しました。一方、注目されたオジュウチョウサンは0.8差の9着。4角に夢を見るくらいには真向、自分の走りでG1級馬と渡り合う姿に感動しました。それだけでも価値があると思います。障害は落ちこぼれの溜まり場なんかじゃねえんだぞ!と叫んでいるような、そんな誇りをみせてくれた気がしました。
◎ダート(中央2レースと東京大賞典(国際G1))
コパノリッキーが有終の美で去り、ゴールドドリームを軸とした戦線が展開されるかと思いきや、シンボリクリスエス最後かもしれない超大物・ルヴァンスレーヴが一気に頂点へ駆けあがっていきました。他の3歳馬も交流重賞や東京大賞典を制するなどレベルが高いこともあり、来年のダート戦線はとても楽しみです。
〇レース結果
・フェブラリーステークス:ノンコノユメ(父Twining)
根岸ステークスで復活した末脚はゴールドドリームも飲み込みました。G1としてはジャパンダートダービー(大井)以来の嬉しい勝利。この後も各地で奮闘しましたが勝つまでは至らず…。来年にもう一発見せて欲しいところ。
・チャンピオンズカップ:ルヴァンスレーヴ(父シンボリクリスエス)
前にマイルCS南部杯(岩手)で退けた古馬代表・ゴールドドリームの回避で増々敵なしの様相、言い換えれば真価が問われたレースであっさり勝ってしまうこちらもアーモンドアイに負けず劣らず怪物馬といえるでしょう…。ダート戦線の主役は間違いなし、フェブラリーステークス、あるいはドバイミーティングへ向けて順調に行って欲しいですね。
・東京大賞典(大井競馬場):オメガパフューム(父スウェフトオーバーボード)
ルヴァンスレーヴが攫っていった鞍上が同馬回避につき戻ってきたら、ゴールドドリーム以下を抑えて勝ってしまうのであった。個人的には、道営の星スーパーステションに夢を見ました。父の代表産駒としてはスプリンターズステークス連覇のレッドファルクスなどがいます。
◎2歳戦線
来年を占う2歳戦線は、高い人気を集めた馬が順当に勝っていった印象。グランアレグリアの可能性に賭けてみたかったですが壁は厚いですね。来年のクラシックも賑やかになるでしょうが、2歳戦線を制した馬がそのままクラシックで主役になるケースが最近少ない気がします。そろそろ持続する大物が来てもいいのではと思ったり。
〇レース結果
・阪神JF:ダノンファンタジー(父ディープインパクト)
人気に応えてソウルスターリングの半妹、ウオッカの娘などを下しました。後述するグランアレグリアと競った2歳新馬戦は伝説となる気がします。
・朝日杯FS:アドマイヤマーズ(父ダイワメジャー)
新馬戦でダノンファンタジーを退け、G3重賞も圧勝した牝馬挑戦者・グランアレグリアが1番人気となる混戦模様に断!無傷の4連勝で戴冠しました。カレンブラックヒルのようにNHKマイルCまで一気に突っ走って欲しいところ。
・ホープフルステークス:サートゥルナーリア(父ロードカナロア)
母が日米オークス馬、シーザリオという超良血馬。ひとたび押せば馬群からグイと伸びて勝利。今となっては風前の灯火、セイウンスカイ・ニシノフラワー両馬の血をひいた重賞2勝馬ニシノデイジーに注目していましたが、こんな勝ち方されたらぐうの音も出ません…。しかし主役となれるかはまだまだ不透明。当たり前のことですが他馬の成長も注視していく必要があると思います。
◎障害競走
障害競争が以前より話題になるのもオジュウチョウサンの功績といえるでしょう。そして暮れの波乱…。全馬完走がいかに難しいか痛感します。
〇レース結果
・中山グランドジャンプ:オジュウチョウサン(父ステイゴールド)
ぶっつけ本番もなんのその、レコード勝利、初のJ・G15連勝、グレード重賞9連勝を達成。グランドジャンプ3連覇(2016-2018)はオーストラリアの古豪カラジ(2005-2007)以来。
・中山大障害:ニホンピロバロン(父フサイチリシャール)
最後の障害で、オジュウのライバル・アップトゥデイトが落馬するアクシデント。その波乱模様の中逃げ粘ったのが、オジュウを障害競走で最後に負かしたものの、ケガに悩まされてきた馬・ニホンピロバロンでした。石神ジョッキーはこれでオジュウ主戦時代を含めてJ・G16連勝。これも凄いことです。個人的に、バロンという名前が障害を華麗に飛ぶ馬にピッタリだなと思っています。
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ここまでお読みいただけたなら幸いです。 それでは、来年もいい年になりますように。